Rits SALT

私たち Rits SALT は、認定特定非営利活動法人ソルトパヤタスの学生支部として、フィリピン共和国パヤタス地区の女性が作製した刺繍商品の販売、現地の奨学生を支援する奨学金募金活動、現地派遣を伴うスタディーツアーなどを行っています。

フィリピンのゴミ山をめぐる問題


フィリピンには、各地から未分別のゴミが集まってくる廃棄物処分場、いわゆるゴミ山が存在します。

このようなゴミ山周辺には、リサイクルできるゴミを集め、お金に換え生計を立てるスカベンジャーと呼ばれる多く方々がいます。このような方々は、衛生状態の悪い環境での生活に加え、安価なゴミ拾いの仕事によって慢性的な貧困状態に置かれています。

 

フィリピンではゴミ拾いに代わる仕事に就くことも難しく、社会保障も十分ではありません。

 そこで、ゴミ山で生計を立てる方々の生活状況を少しでも改善しようと、1995年、認定特定非営利活動法人ソルトパヤタスが立ち上がりました。

 

しかしながら、2000年7月10日にゴミ山崩落事故が発生し、ゴミ山で働く子どもを含め大勢の方々が亡くなりました。事故から20年経ち、現在ゴミ山は封鎖されていますが、事故が原因で仕事を失った方も多く、不安定で先の見えない毎日を過ごしています。

ソルトパヤタスの理念・事業


認定特定非営利活動法人ソルトパヤタスは、フィリピンのゴミ山周辺地域であるケソン市パヤタス地区とリサール州ロドリゲス町カシグラハン地区に住む女性と子供を支援する団体です。「全ての子どもに未来の選択肢のある社会」 を目指し、子どもへの教育支援事業と女性へのエンパワメント事業を行っています。

  1. 貧困に苦しむ人々が、自己の能力の発見、向上を通して、自信と希望をもち、生活の向上を果たしていくための具体的支援を行うこと
  2. 貧困・格差の問題に関する理解を深め、公正な社会をめざし地域・職場・学校で活躍する人材を育てるための啓発および研修事業を行うこと

を使命とし日々支援を行っています。

刺繍商品販売活動


ソルトパヤタスで行われる女性エンパワメント事業は LIKHA(リカ)と呼ばれています。

 

先述の通り、スカベンジャーの収入は日によって異なり、生活が不安定です。

 

LIKHA によって、ゴミ拾いに代わる安定した収入源を確保した上で、女性の経済的、社会的地位を向上させることを目指しています。事業の内容は、フィリピンの女性がクロスステッチという縫い方で丁寧に刺繍を施した商品(タオル、ブックカバー等)の販売をフィリピン国内や日本で行うものです。


Rits SALT では、京都を中心にスーパーマーケットの一部スペースをお借りし、LIKHA 商品の販売活動を行っています。高品質な商品を1人でも多くのお客様に御購入いただき、現地の女性らの収益につなげると共に、地域住民の方々にスカベンジャーの存在を認識していただけるよう活動しています。

奨学生支援活動


Rits SALT では、女性エンパワメント事業に並び、子供エンパワメント事業にも参加し、現在1人の奨学生の学費支援を行っています。年額48,000円の寄付を行うことで1人の子供が1年間学校に通え、補習やライフスキル教育を受けることができます。

 

RitsSALT は年に3回ほど、西院駅前や四条河原町で募金活動を行い、奨学金を集めています。


そるとかふぇ


啓発活動の一環として、1年に2回ほど京都市のレンタルスペースをお借りし「そるとかふぇ」を開きます。

 

「そるとかふぇ」ではフィリピン料理を提供し、楽しくコミュニケーションを取ることで、お客様にフィリピンの貧困や現状を知って頂く機会を作ることを目的としています。また、学生のみで店舗を経営する貴重な経験を通し、メンバー間の絆が深まることも魅力の一つです。

PAKS(Power and Action of Kansai Salt)


PAKS(パックス)とは2012年度よりソルトパヤタス学生支部のパートナーである、関西学院大学『くじら』、同志社大学『同志社 SALT』と合同で行う販売活動のことを指します。


夏季休暇を利用し自転車で一週間、京都府から兵庫県まで移動しながら販売活動を行います。

普段は別々に販売活動を行う3団体ですが、年に一度揃って活動することで親睦を深めつつ、他大学の販売方法などを共有し活動発展に生かすことができます。大学生である我々が青春ともいえる素敵な思い出を作ることができるイベントです。


スタディーツアー


Rits SALT では、春と夏の長期休暇の年2回、約1週間実際にフィリピンを訪れるスタディーツアーを行っています。フィリピン・パヤタスの現状を知ることができる、Rits SALT 唯一の現地へ赴く活動です。

 

現地ではソルトパヤタスの事務所を訪問し、フィリピンについて、ソルトパヤタスについて、ゴミ山の現状についてなど全て1から学びます。また、ゴミ山慰霊碑を訪れ、現地の方のお話を聞き、現在封鎖されているゴミ山の現状を視察します。各所からゴミが集まる場所である「ジャンクショップ」への訪問や、ソルトパヤタス職員の方とともに家庭訪問し、実際の生活環境と収入状況などのヒアリングを行います。

活動では、フィリピンの歴史観光やショッピングモールで買い物などができる機会もあり、メンバーと交流を更に深めることができます。


そして、スタディーツアーにおける一番の魅力は、普段私たちが国内で支援している、あるいは過去に支援していた奨学生の家でのホームステイです。奨学生や家族との生活の中で、現地の文化を体験するとともに、日本国内の活動だけでは分からなかったものを知り、感じ取ることができます。

 

スタディーツアーでは五感をフルに使い、多くのことを学び、経験できる、とても濃い1週間を過ごすことができます。

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